リハビリテーション
口から食べる
嚥下障害とは / 口から食べられなくなることとは
摂食嚥下とは、お口から食べ物を取り込み、噛み砕いて、喉を通ってゴクンと食道へ送り込む一連の動作のことを言います。
嚥下障害とは、脳卒中や神経疾患・加齢などにより、筋肉や神経に障害が起こり、上記のような摂食嚥下機能に障害を及ぼした状態を言います。
「飲み込む機能を維持するための取り組み」について
当院では飲み込む機能を維持するために下記のような取り組みを行なっています。
嚥下スクリーニング検査について
入院された全患者さんを対象に言語聴覚士、看護師で検査を行い、嚥下障害の早期発見に努めています。
・EAT10:食事に関する10個の質問に答えてもらい嚥下状態をチェックします。
・口腔アセスメントガイド(OAG):口腔に関する8項目を評価し、合計点によって口腔ケアプロトコールに分類します。
・改訂水のみテスト:冷水3mlを飲み込んで、嚥下反射やムセの有無などを確認します。
嚥下造影検査(VF)/ 嚥下内視鏡検査(VE)について
・嚥下造影検査(VF検査):X線透視下で、バリウムを混ぜた食材を食べていただき、喉の通りを検査します。
・嚥下内視鏡検査(VE検査):鼻から内視鏡(カメラ)を挿入し、食物の喉の通りを検査します。
多職種連携「NSTチーム」で患者さんの食べるを支援
NSTとはNutrition Support Team(栄養サポートチーム)のことで、個々の患者さんの病態に応じて、栄養量や摂取経路を適切に管理する栄養サポートを多職種で実践するチームのことです。
当院のNSTメンバーは専門の研修をうけ登録した医師・看護師・薬剤師・管理栄養士の他に、言語聴覚士や臨床検査技師、医事課職員で構成されています。
毎週回診を実施し多職種での栄養サポートを実践しています。