認知症疾患医療

認知症と多職種連携

新潟市認知症疾患医療連携協議会

地域における認知症疾患にかかる連携体制を強化するため、市医師会などの保健医療関係者、地域包括支援センターなど介護保険関係者、認知症医療に関する有識者等から組織する協議の場を設けています。
年に1回程度、その時々に応じたテーマを設けていますが、これまでに協議されてきたテーマとしては下記のようなものがあります。

  • 認知症にかかる地域連携について
  • 認知症初期集中支援チームの現状について
  • 若年性認知症支援のポイント
  • 高齢者の運転について

認知症支援ネットワーク(通称:とやのがたネット)

認知症ケアのスキルアップと多職種連携間での顔の見える関係づくりをねらいとした、ネットワークです。現場で生じている課題に対して、さまざまな手法による研修会を中心とした学びの場を提供しています。地域で認知症を多く診療しておられる開業医、介護事業所、社会福祉協議会などからネットワークの運営に携わってもらう世話人として協力を得ています。

認知症地域支援コーディネーター(チームオレンジ)

認知症地域支援コーディネーターとは、認知症発症期のできるだけ早い段階において、本人・家族に必要な支援を行うことで、認知症の進行を遅らせるとともに、認知症の人ができる限り地域の良い環境で自分らしく暮らし続けることができるよう、認知症の人やその家族の支援ニーズと認知症サポーターを中心とした支援をつなぐ仕組み「チームオレンジ」を地域ごとに整備する役割を担っています。

2021年5月1日より当院が新潟市よりモデル事業として受託し、新潟市中央区を業務対象と区域としていますが対象区域外でも活動を行っています。

主な業務は以下の通りです。

  • 相談業務
  • 地域におけるサポーターの養成
  • チームオレンジの立ち上げ・運営支援
  • 地域資源(認知症カフェ等)の開発支援
  • 医療・介護等支援ネットワークの形成

2021年10月に新潟市しもまちエリアのえがおの家と北部コミュニティセンターを拠点として、「チームオレンジinしもまち」を新潟市初のチームオレンジとして立ち上げました。
メンバーは地域包括支援センター・生活コーディネーター・自治会・生活企業・一般・福祉専門職で登録数60名ほどです。認知症カフェ、一人歩き(はいかい)模擬訓練、地域づくりセミナー(認知症に関する勉強会)を中心に活動しています。

チームオレンジInしもまち

認知症初期集中支援チーム

認知症の方、あるいは認知症が疑われる方に対して、早い段階から適切な支援を開始することにより、ご本人の精神的な安定につながり、行動・心理症状の悪化を防ぐことができるようになります。
しかしながら、ご本人が認知症であることを認めたがらず医療受診やサービスの利用を拒否し、家族や介護サービス関係者などが対応に困る、という状況がよく見受けられるのもまた事実です。こうした事態は、「本人が嫌がるのだから仕方ない」「どうにもできないから」と放置しておくと状況をさらに悪化させかねません。
もしこのような状況でお困りの方がいましたら、ぜひ『認知症初期集中支援チーム』をご活用ください。
当院の医療・福祉の専門職で構成されるチーム員が2名体制で、おおむね6ヶ月という期間の中で包括的・集中的に支援を行います。その認知症の方、認知症が疑われる方、あるいはその方を取りまくご家族がどのような生活を望むのか、それを妨げる要因は何か、どんな解決方法があるかなどについて、関係機関の方々と共に開催する「チーム員会議」で話し合い、解決策を考えます。
新潟市内には、当院を含め全部で5つの初期集中支援チームが活動しています。
対象者の居住区により担当が分かれていますので、各医療機関へお尋ねください。

対象者の居住区 担当するチームのある医療機関
北区、東区 南浜病院
中央区 みどり病院
江南区 押木内科神経内科医院
秋葉区、南区 白根緑ヶ丘病院
西区、西蒲区 佐潟公園病院

認知症疾患医療センター
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